顔面神経麻痺でお悩みの方へ 

 

顔面神経麻痺を発症したら、病院の治療と並行して、早期の鍼灸治療で

元の自然な状態のお顔にしていきましょう。

 

顔面神経麻痺が起こったら?

まずは、神経内科か耳鼻咽喉科を受診してください。初期の段階の西洋医学治療は重要です。

検査、診断を受け、抗ウイルス薬や副腎皮質ホルモン剤が用いられます。

顔面神経麻痺は、原因をしっかり把握し、適切な時期、期間で効果的な治療をしていけば、

改善していく方が多いです。

当院の鍼灸治療の開始は、病院への受診を済ませてから、でお願いしております。

間違った治療やリハビリをすると、悪化したり重い後遺症が残ることもありますので注意しましょう

顔面神経麻痺と鍼灸の現場での経験

鍼灸の現場に13年ほどいますが、今まで在籍していた治療院や病院では
顔面神経麻痺を患った多くの方が、鍼灸を選ばれていると実感しています。

中国へ留学に行った時でも、病院では当たり前のように、顔面神経麻痺になれば鍼灸をします。
日本で中国の先生の院に勤めていた時も、鍼灸で治していました。
病院時代にも、鍼灸を求めて患者さんが来られていました。
私が心地治療院を開院してからも、鍼灸をして欲しいと患者さんは来られます。

どうして、こんなにも鍼灸を選ばれる方が多いのか?

私が考えるに、

 ● 投薬治療以降、西洋医学では積極的な治療法をしてくれない。

    ●  個人の自然治癒やセルフケア(マッサージ・リハビリ)に頼るしかないのは不安だ。

そして、

鍼灸をすることで改善したという報告が多い。
(私自身現場にいる立場でも、そう思います。自分が麻痺になれば迷わず鍼灸です)

 

これほどまでに辛い症状なのに、病院の先生が「様子を見ていてください」や「自分でリハビリしていれば治るよ」と言われたから、何もしないまま放っていた、早く治そうと強めのマッサージをした、という方が多いという現実があります。

たとえば、

5年前に発症した男性の方が当院に来られましたが、麻痺の後遺症が強く、

この時点では回復できない状態でお手上げでした。

もっと早く治療しておけばと後悔されることのないよう、

私からの願いは、

  1. 発症してからの早期鍼灸治療を強くお勧めします。
  2. 間違った治療法やリハビリを行わない。
  3. 何もしないままより、鍼灸治療を行う方が元の顔に戻りやすい。

 

ということです。

 

心地治療院の鍼灸治療

鍼灸治療を開始するのは、10日〜2週間以内が望ましいです。

この時期は、西洋医学の抗ウイルス薬などの治療が終わり、外見上の症状が一番ひどい時です。

神経の混線(共同運動)が始まるまでの3か月間に集中して行います。

回復への目標は

  •  神経を修復するための自然治癒力の強化。
  •  表情筋の循環を良くし、動きを回復する。

 

そのために、鍼灸治療のポイントは、

  1. 経絡循環を良くする経穴(つぼ)を使用し、拘縮などこわばりをとる。
  2. 自然治癒力を上げていく経穴をとり、体を根本的に改善へと導く。

 

実際にうつ鍼の深さは、少し刺さった程度です(切皮といいます)

痛みの感じ方は個人差がありますが、私の臨床上、ほとんど痛くないと言われてますし、中断したことはないですので安心して受けてください。

局所の治療は、顔の動きとそれに関連する筋、ツボを細かく見ながら治療していきます。

顔のツボはもちろんですが、耳周りのツボも非常に効果があり、多用します。
えい風や風池、場所でいうと胸鎖乳突筋のあたりのツボも反応がでていることが多く使用します。

さらに全身の治療も行います。

特に、手のツボ、合谷 外関
足のツボ 足三里、大衝

などはよく使います。

お腹や背中のツボも使うことがあります(お顔を圧迫するようなうつ伏せになることはありません)

ひと口に顔面神経麻痺といっても、一人一人の体の状態がちがうので

体の状態に合わせながら、治療をしていきます。

 

 

4か月目以降の後遺症を防ぐ

4か月目以降は、共同運動筋力低下が出ていないかをみます。

これは、顔面神経麻痺の重い後遺症であるからです。

 

後遺症が出る経緯

発症してから、急性の回復期の間は、強い電気治療・マッサージ、自分で強く顔を動かすなどは禁止するよう伝えています。

なぜかといいますと、お顔への強い刺激は筋の収縮を促します。

神経が再生していく際に、その収縮した筋に間違ってつなげてしまう性質があるのです。

これが神経の混線であり、病的共同運動となってしまうのです。

さらに、本来の筋肉へ行く神経線維が減少してしまうので、顔の筋力の低下も起こります。

 

後遺症① 病的共同運動 

神経の再生の際に混線が起こり、本来の支配筋肉と違う筋肉を支配してしまう。

表情筋がひと塊りになり、意図した動きとは別の不自然な動きが現れてしまう。

 ● 口の開閉で目が動く → 眼輪筋と口輪筋の神経混線

 ● 食事中涙が出る「ワニの涙」 → 唾液腺と涙腺の神経混線

 ● 表情筋の動かすと、耳鳴りや難聴 → 表情筋と耳のアブミ骨筋の神経混線

 

後遺症② 表情筋の筋力低下

神経再生時に神経の混線が起こり、本来支配する表情筋への神経線維が減少することにより起こる。

特徴的なのは眼瞼下垂であり、まぶたが閉じるように落ちてくる状態です。表情に影響がでます。

筋力低下としては、前頭筋、眼輪筋、上唇挙筋、頬骨筋、笑筋にでやすいです。

共同運動や筋力低下がおこると、

食事など日常生活に支障をきたし、視線恐怖症などになりコミュニケーションにも影響を及ぼすので、

出来るだけ後遺症を残さないようにしたいものです。

当院では、共同運動が出現する4か月目以降は、治療法を少し変えて行います。
(この時点では、予後が良好であれば8割~9割程度治ることがあり、鍼灸治療を終了することもあります)

もう一度、その方の症状を把握しなおして(弁証論治)

顔の刺激だけでなく、全身の治療にも力を入れていきます。

 

今までの経験ですと、女性の方の場合は、周りから全く気付かないくらい外見上回復しても、
細かな引きつりや歪みを気にする方が多いです。

最後の1割2割というのは、急性期のようにすぐ回復されるわけではありませんが、

鍼灸治療を続けることで症状は軽減されていくと感じています。

 

<まとめ>

  • 発症したら、神経内科や耳鼻咽喉科を受診する
  • 発症したら、10日~2週間の早期鍼灸治療が良い
  • 病的共同運動、筋力低下を促さないよう強い刺激は避ける
  • 心配や不安なく過ごし、ストレスの軽減をする
  • 症状改善のために、鍼灸で自然治癒力と循環を良くする
  • 顔面神経麻痺の改善への経過を理解する

 

鍼灸治療を受けた方の症例と感想

50代 女性 Yさん 主婦

発症して10日後に来院。ベル麻痺。

以前はとても元気に働いていた方だが、発症前に内臓の手術などストレスを感じていた。

週2回の鍼灸治療を開始する。

柳谷40点法で、初回6点も1ヶ月で30点に回復。

眼帯もマスクもとり、顔を気にすることなく職場に復帰することができた。

現在も肩こりやメンテンナンスで定期的に来院。

顔面神経麻痺患者さまのご感想

1、来院前はどのようなことで悩んでいましたか?
 来院する10日前に、左顔面がマヒしたので。

2、何がきっかけで来院されましたか?
 ネット検索で顔面神経麻痺のことが詳しく説明してあったので、ココ!ってきめて電話予約した!

3、院の雰囲気はいかがでしたでしょうか?
 BGMが心地(笑)よかったです。治療がお昼過ぎなのでウトウトしてしまいました。お香のにおいも好きなので毎回心身共にリラックスしています。