今年は、奈良から沖縄に鍼灸治療院を移転しての一年目でした。
今まで積み上げて来たものが、初めての土地で受け入れてもらえるだろうか?
どこでもやれるという思いと不安な面もあったのが正直な感想です。
しかし、そんな思いも杞憂に終わり、沖縄の方はとても優しく、
当院の鍼灸治療を温かく受け入れてくれました。
信頼関係を築くことや慢性症状を改善することの難しさを
日々の臨床の中で、切実に感じており、
まだまだ未熟な故、期待に応えることが出来ないこともありました。
それでも縁があって当院に来て下さり、
体を治すために信じて通い続けてくれる方もいました。
一筋縄にはいかない症状でも、思いがけなく良い結果になったり、
鍼灸を用いた体のメンテナンスの必要性を感じてくたり、
定期的に通ってくれる方が少しづつ増えてきました。
そんな患者さんたちのおかげで
当院は成り立ち、無事年を越すことができそうです。
治療家として、本当に感謝の一言に尽きます。
今年は沖縄で基盤を築くことで精一杯でしたが、
その中でもたくさんのことを気づき学ばせてもらいました。
沖縄のこと、患者さんのこと。
土地は変われど、体と心で悩んいる方がいることは変わらない。
結局は、目の前の困っている方に向き合うだけなんだと。
治療をし続ける、その歩みを止めないことが大切なんだと
改めて気づかせてもらいました。
来年は、皆さまのお困りの声をもっと聞き、さらなる鍼灸術の研鑽に努め、
医療としての鍼灸を、皆さまに提供していければと思います。
今年一年、本当にありがとうございました。
皆さまもどうぞ良いお年をお迎えください。